《タイムには一つの不満も持っていない。それは僕にとってとても楽しかった学校のプールで出した大切なタイムだからだ》
2008年08月12日 12:57
「平成の名勝負」と言われた、野茂と清原の対決から
何年が過ぎたのでしょうか。
野茂はMLBにチャレンジし、日本野球のパイオニア
と言われる評価を手に入れました。
清原は日本プロ野球に止まり、憧れのプロ野球頂点の
球団に入団しました。
圧倒的な記録を打ち立てる事はなかったですが、
その存在感は圧倒的なものでした。
野球で相手をねじ伏せると言うよりは、
球場の中で喧嘩が一番強い、そんな感じでした。
東京ドームに「とんぼ」が鳴り響き、
北島サブチャンのコンサートの様な熱気でした。
まさしく「興業」の世界です。
野球というのは、本当に不思議なスポーツで、
チームの勝敗を決める為に戦うのに、
ある一瞬は一対一の対決が成り立ちます。
ある意味チームの勝敗よりも大切にされたり、見ていて楽しかったりします。
野茂対清原の平成の名勝負はその典型です。
力一杯投げ込んで、フルスイングで立ち向かう。
その時の光景は覚えているのですが、その試合はどんな状況で、
どんな位置付けであったかなのかは覚えてません。
まさしく、歌舞伎の舞台です。大相撲の千秋楽、大一番です。
その大一番そのものに意味を見出します。
これはこれで私も楽しんでいますが。
野茂は、MLBに移籍することで、この「興業の世界」から、
「アスリートの世界」へと移住しましました。
そして、プロスポーツ選手としてのパフォーマンスが発揮出来なくなった。
と、未練はあるが引退すると表明しました。
一方、清原は、ジャイアンツを去り、仰木監督に、
「最後の男の花道」をとの言葉に、ORIXに移籍しました。
その後、故障が癒えず、なかなか花道を踏めません。
今日も、最後の花道を求めてベンチで待機しています。
私には、プロスポーツ選手のパフォーマンスを見極める能力などないのですが、
今、清原は、歌舞伎者としての競技生活の最後を迎えるのか、
プロスポーツのアスリートとしての最後を迎えるのか。
彼の望みはどちらなんだろう?と、思います。
オリンピック2連覇の北島選手(プロのスイマーと自称している)の記事に
《タイムには一つの不満も持っていない。
それは僕にとってとても楽しかった学校のプールで出した
大切なタイムだからだ》
スポーツエリートの彼の小学校の体育の授業での思い出だそうです。


